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JJBN: MACCABE-2021

MacCabe, Colin. James Joyce: A Very Short Introduction. Oxford UP, 2021. 

 

CONTENTS

 

List of illustrations 

Abbreviations

1. A publication in pot-First World War Paris

2. Dubliners

3. A Portrait 

4. Ulysses

5. Finnegans Wake

6. The Aunt Josephine Paradox

Further reading

Index

 

ABOUT THE BOOK

 

James Joyce is one of the greatest writers in English. His first book, A Portrait of the Artist as A Young Man laid down the template for the Coming of Age novel, while his collection of short stories, Dubliners, is of perennial interest. His great modern epic, Ulysses, took the city of Dublin for its setting and all human life for its subject, and its publication in 1922 marked the beginning of the modern novel. Joyce's final work, Finnegans Wake is an endless experiment in narrative and language. But if Joyce is a great writer he is also the most difficult writer in English. Finnegans Wake is written in a freshly invented language, and Ulysses exhausts all the forms and styles of English. Even the apparently simple Dubliners has plots of endless complexity, while the structure of A Portrait of the Artist as A Young Man is exceptionally intricate.

  

This Very Short Introduction explores the work of this most influential yet complex writer, and analyses how Joyce's difficulty grew out of his situation as an Irish writer unwilling to accept the traditions of his imperialist oppressor, and contemptuous of the cultural banality of the Gaelic revival. Joyce wanted to investigate and celebrate his own life, but this meant investigating and celebrating the drunks of Dublin's pubs and the prostitutes of Dublin's brothels. No subject was alien to him and he developed the naturalist project of recording all aspects of life with the symbolist project of finding significant correspondences in the most unlikely material. Throughout, Colin MacCabe interweaves Joyce's life and history with his books, and draws out their themes and connections.

2022年の『ユリシーズ』―スティーヴンズの読書会

第18回(最終回?)読書会(第18挿話)オンライン読書会

予約開始日:2022年5月21日(土)20:00〜

開催日:2022年7月31日(日)13:00〜18:00

※日程を順延し、7/31開催と変更になっていますのでご注意下さい。

開催場所:Zoomによるオンライン読書会

参加費:無料

テキスト:丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳『ユリシーズ』(集英社文庫)第18挿話

参加ご希望の方は、下記リンクからお申し込み下さいhttps://forms.gle/DRhb2sTtQmq7nTLh6

第17回読書会(第17挿話)オンライン読書会(受付は終了しています)

予約開始日:2022年3月25日(土)20:00〜

開催日:2022年4月25日(日)13:30〜17:30

開催場所:Zoomによるオンライン読書会

参加費:無料

定員:先着50名

テキスト:丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳『ユリシーズ』(集英社文庫)第17挿話

第16回読書会(第16挿話)オンライン読書会(受付は終了しています)

予約開始日:2022年1月15日(土)20:00〜

開催日:2022年2月27日(日)13:30〜17:30

開催場所:Zoomによるオンライン読書会

参加費:無料

定員:先着50名

テキスト:丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳『ユリシーズ』(集英社文庫)第16挿話

第15回読書会(第15挿話)オンライン読書会(受付は終了しています)

予約開始日:2021年11月6日(土)20:00〜

開催日:2021年12月26日(日)13:30〜17:30

(※17:30〜18:00に、2022年のジョイス関連のイベントについて告知を行います)

開催場所:Zoomによるオンライン読書会

参加費:無料

定員:先着50名

テキスト:丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳『ユリシーズ』(集英社文庫)第15挿話

 

※第15挿話は『ユリシーズ』の中でも最長の挿話であることに加えて、第1~14挿話の読み直しも求められる箇所になります。非常に難しいパートでもあるため、ゆとりをもって読み進めることを推奨します。

第14回読書会(第14挿話)オンライン読書会(受付は終了しています)

予約開始日:2021年9月25日(土)12:00〜

開催日:2021年10月24日(日)13:30〜17:30

開催場所:Zoomによるオンライン読書会

参加費:無料

定員:先着50名

テキスト:丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳『ユリシーズ』(集英社文庫)第14挿話

第13回読書会(第13挿話)オンライン読書会(受付は終了しています)

予約開始日:2021年7月24日(土)19:00〜

開催日:2021年8月22日(日)13:30〜17:30

開催場所:Zoomによるオンライン読書会

参加費:無料

定員:先着50名

テキスト:丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳『ユリシーズ』(集英社文庫)第13挿話

第12回読書会(第12挿話)オンライン読書会(受付は終了しています)

予約開始日:2021年5月29日(土)19:00〜

開催日:2021年6月27日(日)13:30〜17:30

開催場所:Zoomによるオンライン読書会

参加費:無料

定員:先着50名

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第12挿話

第11回読書会(第11挿話)オンライン読書会(受付は終了しています)

予約開始日:2021年3月27日(土)19:00〜

開催日:2021年4月25日(日)13:30〜17:30

開催場所:Zoomによるオンライン読書会

参加費:無料

定員:先着50名

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第11挿話

 

第11回読書会に参加ご希望の方は,お名前(SNSアカウント名でも可)/連絡先メールアドレスを添えて、workshop.stephens@gmail.comまでご連絡下さい。定員に達し次第、予約を打ち切ります。参加者の方に登録完了メールに加え、後日招待URLをお送りします。

 

第10回読書会(第10挿話)オンライン読書会(受付は終了しています)

予約開始日:2020年1月23日(土)19:00〜

開催日:2021年2月21日(日)13:30〜17:30

開催場所:Zoomによるオンライン読書会

参加費:無料

定員:先着50名

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第10挿話

 

第10回読書会に参加ご希望の方は,お名前(SNSアカウント名でも可)/連絡先メールアドレスを添えて、workshop.stephens@gmail.comまでご連絡下さい。定員に達し次第、予約を打ち切ります。参加者の方に登録完了メールに加え、後日招待URLをお送りします。

第9回読書会(第9挿話)オンライン読書会(受付は終了しています)

予約開始日:2020年10月31日(土)19:00〜

開催日:2020年12月6日(日)13:30〜17:30

開催場所:Zoomによるオンライン読書会

参加費:無料

定員:先着50名

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第9挿話

 

第9回読書会に参加ご希望の方は,お名前(SNSアカウント名でも可)/連絡先メールアドレスを添えて、workshop.stephens@gmail.comまでご連絡下さい。定員に達し次第、予約を打ち切ります。参加者の方に登録完了メールに加え、後日招待URLをお送りします。

第8回読書会(第8挿話)オンライン読書会(受付は終了しています)

予約開始日:2020年9月26日(土)19:00〜

開催日:2020年10月25日(日)13:00〜17:30

開催場所:Zoomによるオンライン読書会

参加費:無料

定員:先着50名

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第8挿話

 

第8回読書会に参加ご希望の方は,お名前(SNSアカウント名でも可)/連絡先メールアドレスを添えて、workshop.stephens@gmail.comまでご連絡下さい。定員に達し次第、予約を打ち切ります。参加者の方に登録完了メールに加え、後日招待URLをお送りします。

第7回読書会(第7挿話)オンライン読書会(受付は終了しています)

予約開始日:2020年7月25日(土)21:00〜

開催日:2020年8月23日(日)13:00〜17:30

開催場所:Zoomによるオンライン読書会

参加費:無料

定員:先着50名

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第7挿話

 

第7回読書会に参加ご希望の方は,お名前(SNSアカウント名でも可)/連絡先メールアドレスを添えて、workshop.stephens@gmail.comまでご連絡下さい。定員に達し次第、予約を打ち切ります。参加者の方に登録完了メールに加え、後日招待URLをお送りします。

第6回読書会(第6挿話)オンライン読書会(受付は終了しています)

予約開始日:2020年5月30日(土)21:00〜

開催日:2020年6月28日(日)13:00〜17:00

開催場所:Zoomによるオンライン読書会

参加費:無料

定員:先着50名

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第6挿話

 

第6回読書会に参加ご希望の方は,お名前(SNSアカウント名でも可)/連絡先メールアドレスを添えて、workshop.stephens@gmail.comまでご連絡下さい。定員に達し次第、予約を打ち切ります。参加者の方に登録完了メールに加え、後日招待URLをお送りします。

 

特別回(第1~5挿話再読)オンライン読書会(受付は終了しています)

開催日:2020年4月26日(日)13:00〜17:00

開催場所:zoomによるオンライン読書会

参加費:無料

定員:先着50名

お名前(SNSアカウント名でも可)/連絡先メールアドレスを添えて、workshop.stephens@gmail.comまでご連絡下さい。

参加者の方に招待URLをお送りします。zoomのスマホ版/PC版のアプリをダウンロードしてご準備をお願い致します。

 

第5回読書会(@神保町Book House Cafe)(受付は終了しています)

開催日程:2020年2月9日(日)

定員:先着40名

時間:13:30-17:30

場所:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2番地5丁目 北沢ビル1F Book House Cafe 2F「ひふみ座」

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第5挿話

参加費:500円(*学生無料)

懇親会:Book House Cafe 2Fから徒歩1分の居酒屋 

    定員25名 懇親会費 3000円(17:40〜)

 

 

第4回読書会(12月22日開催@浅草)(受付は終了しています)

 開催日程:2019年12月22日(日)

予約開始日:2019年11月16日(土)21:00~

定員:先着40名

時間:13:00-17:00

場所:Kappabashi Coffee & Bar 2F 

   東京都 台東区 西浅草 3-25-11

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第2挿話:47-69頁

参加費:500円(*学生無料)

懇親会:浅草・かっぱ橋周辺の居酒屋を予定(申し込み先着30名)

 

第3回読書会のお知らせ(受付は終了しています)

 開催日程:2019年10月20日(日)

予約開始日:2019年9月14日(土)21:00~

定員:先着45名

時間:13:00-17:00

場所:Kappabashi Coffee & Bar 2F 

   東京都 台東区 西浅草 3-25-11

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第2挿話:47-69頁

参加費:500円(*学生無料)

懇親会:浅草・かっぱ橋周辺の居酒屋を予定(申し込み先着30名)

 

第2回読書会のお知らせ(受付は終了しています)

開催日程:2019年8月25日(日)

定員:先着45名

時間:13:00-17:00

場所:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2番地5丁目 北沢ビル1F Book House Cafe 2F「ひふみ座」

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第1挿話:10-45頁

参加費:500円(*学生無料)

懇親会:サクラカフェ神保町(17:30〜)

 

第1回読書会のお知らせ

開催日程:2019年6月16日(日)
時間:13:15受付開始~17:00
場所:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2番地5丁目 北沢ビル1F Book House Cafe 2F「ひふみ座」
テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』第4挿話(河出書房新社, 2016年, 99-124頁)
参加費:500円(*学生無料)
懇親会(17:00-19:00)1人2,000円 *要予約

 

読書会のご案内

今から3年後の2022年2月2日には、アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイス(1882-1941)が残した大著『ユリシーズ』が刊行100周年を迎えます。おそらくこれまでにない規模で、多くの専門書や一般向けの書籍が刊行され、世界各地でジョイスや同作に関連した講演やイベントが行われると予想しています。1904年6月16日(木)という1日に設定された物語は、刊行100年を経たときに果たしてどのような意味をもつのか。この記念すべき節目を迎えるにあたり、若手ジョイス研究者からなる当研究会"Stephens Workshop"は、2019年6月16日(日)のブルームズ・デーを第1回目とし、約3年をかけて『ユリシーズ』の読破を目指す全18回の読書会を開催します。

   

研究会の名前にもなっている「スティーヴンズ」という読書会のタイトルはジョイスの複数の小説作品に登場する主人公スティーヴン・デダラス(Stephen Dedalus)に由来しています。彼はどの小説でも、精神的に未熟な部分を見せ、進むべき道を決めかねている青年ですが、その半面、常に変化を続けて発展していく存在です。実際、『ユリシーズ』のスティーヴンが考える言葉ー「ぼくにはまだまだ学ぶべきことがある」("I have much, much to learn")ーはこの読書会の標語ともなってくれるはずです。私たちは未熟な読者であるという前提からスタートすることで、「だんだんわかってくる」「どんどんつながってくる」「まだまだ分からない」過程が有意義になればと考えています。3年という長い時間の読書を経て、ようやく『ユリシーズ』の最後の言葉にたどりついたときの嬉しさは格別なものでしょうし、2022年のそのときまでに、私たちは途方もなく多くのことを学んでいるはずです。

 

読書会で第1挿話から第12挿話を扱う際には、故柳瀬尚紀氏が遺した畢生の翻訳『ユリシーズ1-12』(河出書房新社, 2016年)を共通のテキストとします。柳瀬氏の翻訳をはじめに選ぶのは、この訳書が依然として学術シンポジウム、合評会、公開読書会のような場では使われておらず、そこに埋め込まれた謎を参加者全員で解き明かしていける未開拓の本であるためです。第13挿話以降は、丸谷才一、高松雄一、永川玲二らの手による集英社版の翻訳書を使用します。

 

読書会の進め方については、第1部では、企画者の南谷・小林・平繁が挿話の概説、神話的な技法、語り方や文体に関する説明を行い、つづけて映像・動画資料や1904年当時のダブリン市内の地図を活用しながら、挿話内の登場人物たちの足取りを追い、地誌的な理解を深めます。そして歴史的な要素にも注意しながら、私たちの21世紀現在の日常とつなげていきます。第2部では参加者の感想を共有しながら、各自の知をより合わせて問題点や疑問点を話し合います。

 

『ユリシーズ』は作品全体に散りばめられた百科全書的な知で有名ですが、すべてに詳注をつけて読み尽くすとなれば、読破には3年どころか、ジョイスが予言したように何世紀もかかってしまうでしょう。確かに『ユリシーズ』は情報量が多い小説です。しかしその物語に描かれているのは、私たちの普段の生活と地続きになったあたりまえの日常です。朝ごはんをつくること。飼っている愛猫をなでること。トイレで新聞を読みながら用を足すこと。近所の古本屋で物色をしたり、いつものカフェで軽食をとりながら、ライブパフォーマンスの歌に耳を傾けること。路傍の草花を愛で、蟻や蜘蛛などの小さな命に目を向け、思索に耽ること。あてどもない空想とともに街を歩いたり、静かに往来を眺めたり。鳥たちに餌をあげながら橋を渡ったり、海岸沿いの浜辺を目をつぶって歩いたり。郵便局で手紙を受け取ったり、お気に入りのレストランで食事をしたり、病院に寄って知人を見舞ったり、自宅でお客さんをもてなしたり。荒唐無稽な想像にひとりおかしくなったり、考えたくないことを意味不明な行動で打ち消したり、とつぜん思い出した過去を悔やんでは失意にくれたり。暴力や差別に震えるような怒りを覚えたり、人や動物の苦しみに悲しんだりすること。そのようにして、実際に私たちがいつも生きているごくふつうの日常を意識しながら読み進めていけば、ある瞬間に私たちが毎朝歩いている道とダブリンの街の道がふとつながれて—決して比喩ではない意味で—文学の生きた言葉が立ち現れるはずです。

 

参加者の皆様とともに「生活者」として同書を読み解き、100周年を迎える2022年の6月に記念すべき時をともに祝えればと考えています。

Stephens一同

南谷奉良

小林広直

平繁佳織