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2022年の『ユリシーズ』―スティーヴンズの読書会

特別回(第1~5挿話再読)(4月26日開催@東洋学園大学)

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予約受付開始日:3月21日(土)21:00〜

開催日:2020年4月26日(日)13:00〜17:00

開催場所:東洋学園大学(本郷3丁目駅から徒歩4分)5100教室 アクセス

参加費:無料

定員:先着50名

懇親会:現時点では実施未定

お名前(SNSアカウント名でも可)/連絡先メールアドレスを添えて、workshop.stephens@gmail.comまでご連絡下さい。

 

**予約申し込みメールの送信時間が予約受付開始時刻より以前になっている場合、登録は無効となりますのでご注意ください。

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【重要】国内および都内の感染状況がさらに悪化した場合、予約状況にかかわらず、本読書会は場所を提供する大学側の判断および主催者側の判断で突然中止する可能性があります。ご了承の上、ご予約をお願い致します。

 

読書会の開催について

3月10日現在、世界各地で新型コロナウイルスの感染とそれに伴う不安が広がり続けています。依然として収束の気配が見えず、影響の長期化が懸念される中で、次回4月末の読書会を開催するか中止するかの決断をしなければなりません。このような事態に際しては、感染予防を徹底しながら参加者・関係者の安全を図ることと、文化的な元気をいかに維持するか、その対策と方法がイベント主催者には同時に問われていることと思います。全国的に相次ぐイベント中止の状況を鑑みつつも、当読書会では以下の対策を取ることで、4月26日の読書会を開催致します。

 

(1)換気可能にして、参加者同士がスペースを空けて座ることができる300席規模の会場準備(定員50名)

(2)会場入口に設置するアルコール洗浄液による手指消毒のお願い(エタノールが苦手な方用に、ノンアルコールのウェットティッシュも用意致します)+うがい・手指消毒を励行する2回以上の休憩時間の確保

(3)今回の読書会を、第1~5挿話を再読する「特別回」とする。

*第6回は6/28に開催予定

 

『ユリシーズ』の読破という目的をもつ本読書会の性質を踏まえると、逆説的ですが「今回は別に参加しなくてもいいか」と思ってもらえる形式を考案する必要がありました。主催者側で検討した結果、今回の読書会は、予定していた第6挿話ではなく、第1-5挿話を再読する「特別回」とします。これまで扱った内容を見直し、特定の回に参加できなかった方のフォローアップを行い、未整理であった問題点を話し合います。この開催方法により「各挿話の読書会をコンプリートするために、体調不良や感染不安を押し除けてでも参加する」という参加の仕方を抑制できると考えました。

 

また、これまで体調不良や突然のお怪我、台風等天候による交通状況の乱れ、お仕事のご都合のために読書会に参加できなかった方、今から追いつきたいという新規参加者の方にも開かれた回になるかと考えました。現時点では従来配布した資料の再配布のみを検討しており、第5挿話の言葉の地図を除き新しい資料やノヴェルティとなるポストカードの配布は現時点では考えていません。(*第5挿話の言葉の地図は次々回の第6回にも配布します)

 

予約受付は3/21(土)の21:00から開始します。おそらく今回は「予測・判断ができない」との理由からすぐに席が埋まらず、参加人数も少なくなると予想しています。皆様ご自身の体調と国内での感染状況を見ながら、ゆっくりと時間をかけてご判断下さい。イベント参加のキャンセルをできることは皆様の権利ですので、たとえば「先に予約だけしておいて様子見を行い、直前でキャンセル」という方法をとっていただいてもまったく構いません(※当日、発熱や咳、強い倦怠感、喉や胸の痛みがある場合は参加をご遠慮いただきますようお願い致します。また花粉症の季節ですので、くしゃみや鼻水、痒みに悩まれている方がいらっしゃるはずです。会場内で特定の個人に対して過剰な反応をなさらないようお願い致します。)

 

今回の事態につき、無根拠なデマやパニック言説、買い占めや差別的な言動の問題が多く生じていますが、このような社会問題をも含めているのが『ユリシーズ』という作品です。本読書会で強調してきた「生活者として文学作品を読む」という態度は、現在のような非日常や危機問題に対して、どのように振る舞い、どのように対処するのかということにも直結しているはずです。その意味でも、本読書会でしか可能にならない生きた読みを当日共有できればと考えています。

 

皆様のご参加をお待ちしております。

Stephens一同

南谷奉良

小林広直

平繁佳織

第5回読書会(2月9日開催@神保町Book House Cafe)(受付は終了しています)

開催日程:2020年2月9日(日)

定員:先着40名

時間:13:30-17:30

場所:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2番地5丁目 北沢ビル1F Book House Cafe 2F「ひふみ座」

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第5挿話

参加費:500円(*学生無料)

懇親会:Book House Cafe 2Fから徒歩1分の居酒屋 

    定員25名 懇親会費 3000円(17:40〜)

 

予約受付は2020年1月11日の21:00から開始します。参加ご希望の方は、下記の3点の項目を添えて、workshop.stephens@gmail.comまでご連絡ください。予約申し込みメールの送信時間が予約受付開始以前になっている場合、登録は無効となりますのでご注意ください。

 

①お名前(SNSのアカウント名でも可;記念ポストカードに印刷する名前になります)*現在学生の方はその旨お知らせください。

②ご連絡先のメールアドレス(画像や資料をお送りする都合上、キャリアメールではなく、添付ファイルが受け取れるwebメールアドレスでご登録いただきますようご協力をお願いいたします。)

③懇親会 参加/不参加/未定

第4回読書会(12月22日開催@浅草)(受付は終了しています)

 

開催日程:2019年12月22日(日)

予約開始日:2019年11月16日(土)21:00~

定員:先着40名

時間:13:00-17:00

場所:Kappabashi Coffee & Bar 2F 

   東京都 台東区 西浅草 3-25-11

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第2挿話:47-69頁

参加費:500円(*学生無料)

懇親会:浅草・かっぱ橋周辺の居酒屋を予定(申し込み先着30名)

第3回読書会のお知らせ(受付は終了しています)

 

開催日程:2019年10月20日(日)

予約開始日:2019年9月14日(土)21:00~

定員:先着45名

時間:13:00-17:00

場所:Kappabashi Coffee & Bar 2F 

   東京都 台東区 西浅草 3-25-11

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第2挿話:47-69頁

参加費:500円(*学生無料)

懇親会:浅草・かっぱ橋周辺の居酒屋を予定(申し込み先着30名)

第2回読書会のお知らせ(受付は終了しています)

開催日程:2019年8月25日(日)

定員:先着45名

時間:13:00-17:00

場所:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2番地5丁目 北沢ビル1F Book House Cafe 2F「ひふみ座」

テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』(河出書房新社)第1挿話:10-45頁

参加費:500円(*学生無料)

懇親会:サクラカフェ神保町(17:30〜)

第1回読書会のお知らせ(受付は終了しています)

開催日程:2019年6月16日(日)
時間:13:15受付開始~17:00
場所:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2番地5丁目 北沢ビル1F Book House Cafe 2F「ひふみ座」
テキスト:柳瀬尚紀訳『ユリシーズ』第4挿話(河出書房新社, 2016年, 99-124頁)
参加費:500円(*学生無料)
懇親会(17:00-19:00)1人2,000円 *要予約

読書会のご案内

今から3年後の2022年2月2日には、アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイス(1882-1941)が残した大著『ユリシーズ』が刊行100周年を迎えます。おそらくこれまでにない規模で、多くの専門書や一般向けの書籍が刊行され、世界各地でジョイスや同作に関連した講演やイベントが行われると予想しています。1904年6月16日(木)という1日に設定された物語は、刊行100年を経たときに果たしてどのような意味をもつのか?この記念すべき節目を迎えるにあたり、若手ジョイス研究者からなる当研究会“Stephens Workshop”は、2019年6月16日(日)のブルームズ・デーを第1回目とし、約3年をかけて『ユリシーズ』の読破を目指す全18回の読書会を開催します。

   

研究会の名前にもなっている「スティーヴンズ」という読書会のタイトルはジョイスの複数の小説作品に登場する主人公スティーヴン・デダラス(Stephen Dedalus)に由来しています。彼はどの小説でも、精神的に未熟な部分を見せ、進むべき道を決めかねている青年ですが、その半面、常に変化を続けて発展していく存在です。実際、『ユリシーズ』のスティーヴンが考える言葉ー「ぼくにはまだまだ学ぶべきことがある」(“I have much, much to learn”)ーはこの読書会の標語ともなってくれるでしょう。私たちは未熟な読者であるという前提からスタートすることで、「だんだんわかってくる」「どんどんつながってくる」「まだまだ分からない」過程が有意義になればと考えています。3年という長い時間の読書を経て、ようやく『ユリシーズ』の最後の言葉にたどりついたときの嬉しさは格別なものでしょうし、2022年のそのときまでに、私たちは途方もなく多くのことを学んでいるはずです。

 

読書会で第1挿話から第12挿話を扱う際には、故柳瀬尚紀氏が遺した畢生の翻訳『ユリシーズ1-12』(河出書房新社, 2016年)を共通のテキストとします。柳瀬氏の翻訳をはじめに選ぶのは、この本がおそらくまだ学術シンポ、合評会、公開読書会のような場で使われておらず、そこに埋め込まれた謎を参加者全員で解き明かしていける「完全に未開拓の本」であるからです。一語一語にこだわった訳書ですから、きっと多くの発見があると考えています。第13挿話以降は、丸谷才一、高松雄一、永川玲二らの手による集英社版の翻訳書を使用します。

 

読書会の進め方ですが、第1部では、企画者の南谷・小林・平繁が挿話の概説、神話的な技法、語り方や文体に関する説明を行い、つづけて映像・動画資料や1904年当時のダブリン市内の地図を活用しながら、挿話内の登場人物たちの足取りを追い、地誌的な理解を深めます。そして歴史的な要素にも注意しながら、私たちの21世紀現在の日常とつなげていきます。第2部では参加者の感想を共有しながら、各自の知をより合わせて問題点や疑問点を話し合います。

 

『ユリシーズ』は作品全体に散りばめられた百科全書的な知で有名ですが、すべてに詳注をつけて読み尽くすとなれば、読破には3年どころか、ジョイスが予言したように何世紀もかかってしまうでしょう。確かに『ユリシーズ』は情報量が多い小説です。しかしその物語に描かれているのは、私たちの普段の生活と地続きになったあたりまえの日常です。朝ごはんをつくること。飼っている愛猫をなでること。トイレで新聞を読みながら用を足すこと。近所の古本屋で物色をしたり、いつものカフェで軽食をとりながら、ライブパフォーマンスの歌に耳を傾けること。路傍の草花を愛で、蟻や蜘蛛などの小さな命に目を向け、思索に耽ること。あてどもない空想とともに街を歩いたり、静かに往来を眺めたり。鳥たちに餌をあげながら橋を渡ったり、海岸沿いの浜辺を目をつぶって歩いたり。郵便局で手紙を受け取ったり、お気に入りのレストランで食事をしたり、病院に寄って知人を見舞ったり、自宅でお客さんをもてなしたり。荒唐無稽な想像にひとりおかしくなったり、考えたくないことを意味不明な行動で打ち消したり、とつぜん思い出した過去を悔やんでは失意にくれたり。暴力や差別に震えるような怒りを覚えたり、人や動物の苦しみに悲しんだりすること。そういった「ごくふつう」のことです。実際に私たちがいつも生きている日常を意識しながら読み進めていけば、ある瞬間に私たちが毎朝歩いている道とダブリンの街の道がふとつながれて—決して比喩ではない意味で—文学の生きた言葉が立ち現れるはずです。

 

Stephens一同

南谷奉良

小林広直

平繁佳織